アーカイブ

  1. >
  2. >
  3. 注目の医薬品メーカーランキング

注目の医薬品メーカーランキング

ドラッグ・ラグに備えて

今日本で最も注目すべき業界はなんと言っても「医薬品」関連です。

政権交代をしてから早々に始められた経済構造改革において、
最も重要視されている分野のトップにおかれているのが医薬品や医療関連についてで、
既に東京・大阪・名古屋の三大都市では実験的に医療特別区を置くというような政府方針が示されるようになっています。

これまで日本の医薬品業界は諸外国に比べて高い技術を持っていながら
実用面ではかなり立ち遅れており、
優れた研究技術をどう市場に反映させていくかということが大きな課題として何年も据え置かれていました。

海外で承認を受けた優れた薬品が日本においては長く使用できないといった「ドラッグ・ラグ」という問題もあり、
いつしか日本で治療できない病気を治すために海外に行ったり、
個人輸入による自己責任で薬品を使用するといった実態に合わない状態も数多く起こってきました。

ですが政府は今後医薬品や医療に関してはより市場に積極的に伸ばしていける企業の育成をすることを計画しており、
人材の育成や雇用の拡大にも大きな期待がされています。

製薬会社

さてそんな医薬品業界ですが、日本にはいくつか大きな製薬会社があります。
日本におけるシェアナンバーワンを誇るのは武田薬品工業で、
売上高は1兆5000億円にものぼります。

これは2008年、2011年に相次いで米国やスイスの中堅製薬会社を買収したことに加え、
2012年には米国とブラジルの中堅製薬会社を傘下におさめるといった大型買収を行った規模拡大が影響しています。

国内シェア第二位は大塚ホールディングス(売上高1兆1545億円)、
第三位はアステラス製薬(同9693億円)、第四位は第一三共(同9386億円)と続いています。

数字を見てもわかるように、トップの武田薬品工業は確かに頭ひとつ抜けた売上となっているものの、
シェア的に圧倒的に他者を引き離しているというわけではありません。

今後は海外の製薬会社の買収などによって、
大きく勢力図が変わっていくという可能性も十分にあります。

なお世界全体でみると、医薬品の成長の半分は新興国の伸びが影響しています。
第一三共はインドの製薬会社大手を子会社化しており、
アステラス製薬やエーザイ(業界5位)も新興国での販売拠点拡大のための活動を活発化させています。

また特許切れをした医薬品を扱う後発薬の普及も
今後の医薬品分野ではかなりの存在感を見せていくことが予想されています。